肉用牛において切断2分離した受精卵による一卵性双子の生産

タイトル 肉用牛において切断2分離した受精卵による一卵性双子の生産
担当機関 秋田県畜産試験場
研究期間 1993~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 肉用牛の一卵性双子を生産するため、受精卵を(1)新鮮状態、(2)1~2日間低温保存または(3)凍結保存後、それぞれ切断2分離し、受卵牛の両子宮角に移植した。その結果、3処理とも大差ない受胎率が得られた。
背景・ねらい 肉用牛において、受精卵を切断2分離し移植する技術は、一卵性双子の生産を促し、
子牛の増産を可能にする。本試験では、受卵牛のいろいろな時間的制約にも
対応できるように各種処理・保存した受精卵をマイクロブレードにより分離、
培養後移植し、これらの受胎性や双胎性、さらに子牛の生産性を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 新鮮、または10度Cの恒温水槽で1~2日間低温保存および凍結保存した受精卵を
    それぞれ切断2分離後移植した。その結果、受胎率はそれぞれ47.2、58.3および56.6%、
    そのうち双胎率は41.2、42.9および25.0%であった。
    こらら3処理の切断2分離移植を比較すると、受胎率には大差はないが、
    凍結保存処理の双胎率が低い値であった
    (表1)。
  2. 子牛生産から見ると、80頭の受胎牛より19頭の双子と50頭の単子を生産した。
    その結果、受胎頭数に対する産子割合は110%であった
    (表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 肉牛農家の増産計画に有効である。
  2. フリーマーチンを未然に防止し、優れた繁殖素牛を効率よく生産できる。
  3. 子牛登録にも有効である。
  4. 流死産率も含め受胎率や双胎率にさらに検討を要する。
  5. 双子妊娠牛の分娩前後における飼養技術の改善を検討する必要がある。
図表1 230661-1.gif
図表2 230661-2.gif
カテゴリ 肉牛 繁殖性改善

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