ラジコントラクタによる傾斜草地の省力管理

タイトル ラジコントラクタによる傾斜草地の省力管理
担当機関 岩手県畜産試験場
研究期間 1994~1998
研究担当者
発行年度 1994
要約 法面作業用に開発された、ラジコントラクタによって、乗用トラクタでは管理できない傾斜放牧地の掃除刈・施肥・資材運搬を省力的かつ安全にできる
背景・ねらい 傾斜放牧地は乗用トラクタによる管理が難しく、人力に依存せざるを得ない。
しかし、作業の厳しさ、人手不足により管理が行き届かず、
生産性が低下している場合が多い。
このため、法面作業用として開発されたラジコントラクタを用いて傾斜放牧地を
効率的に管理する技術を、作業機の開発を含めて検討した。
成果の内容・特徴
  1. ラジコントラクタの作業性
    24PSのエンジンを登載し、鉄クローラ型で車高が低く、
    斜面での安定性がある。また無線によって、100mまで離れても操作可能であり
    安全に作業ができる。
  2. フレールモアの作業性
    1. 作業は傾斜30度まで可能であった。
      直径20~30mmの野いばらブッシュは、3回走行で細断処理できた。
      傾斜度23~30度における作業能率は7.0a/hであった。
    2. 傾斜16~19度の牧草地における作業能率は22a/h(走行速度0.71m/s)であった。
    表1 刈払い作業能率
    図1 肥料散布図
  3. 作業機の開発
    1. ブロードキャスタ
      1. 既存のブロードキャスタ(300L)を油圧式にし、
        また肥料の落下の開始・停止を自動化した。
      2. ブロードキャスタの有効散布幅は10m、作業能率は1.6ha/h(傾斜度14~17度、
        走行速度0.43m/s)であった。
    2. 牧柵補修資材等の運搬用荷台
      トラクタの両側に、450×1380mmの折り畳み式荷台を装着した。
成果の活用面・留意点
  1. 急傾斜草地における省力管理に活用できる。
  2. 作業能率上からは傾斜度25度までとすることが適当である。
  3. 牛道等があり凸凹の大きい圃場では、走行面を十分確認した上で操縦すること。
図表1 230668-1.gif
図表2 230668-2.gif
カテゴリ 肥料 施肥 ばら 肥料散布

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