トルクロホスメチル水和剤の土壌注入によるりんご紫紋羽病の治療

タイトル トルクロホスメチル水和剤の土壌注入によるりんご紫紋羽病の治療
担当機関 青森県りんご試験場
研究期間 1993~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 りんご紫紋羽病の軽症樹を対象とし、トルクロホスメチル水和剤(リゾレックス水和剤)1,000倍液を地表から樹冠下に高圧注入することにより治療できる。
背景・ねらい りんご紫紋羽病の治療薬剤としてこれまでアンバム液剤(ダイセンステンレス液剤)
が使用されてきたが、未結果樹しか使用できないため防除上大きな支障を
きたしてきた。また、これまでの露出灌注法(根を露出させて処理する治療法)は
多大な労力を要するため、
省力的な治療法が求められていた。そこで、地表からの薬液注入による
省力的治療法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. りんごわい性台樹の紫紋羽病被害樹を対象に、平成4年6月にトルクロホスメチル
    水和剤1,000倍液を1樹当たり約40リットル、半径約60cmの範囲に、
    約15cm間隔で深さ約30cmに、スピードスプレヤーに連結した注入器で地表から高圧
    注入した。処理当年は全摘果した。
  2. 翌年9月に調査した結果、無処理区に比べて樹勢の回復が認められ、
    新根の発生も良好であった。
  3. 以上より、本法はりんご紫紋羽病の軽症樹に対し治療効果が期待できる。
表 紫紋羽病に対するリゾレックス水和剤の効果
(青森りんご試)(青森畑園試)
成果の活用面・留意点
  1. わい性台樹1本当たりの治療時間が、従来の露出灌注法では大人2人で
    約1時間であるのに対し、本法では約5分間と、非常に省力的である。
  2. 結果した樹にも処理できるので、治療により減収を軽減できる。
  3. 本法は中症・重症樹には効果が劣るので、これらの被害樹は従来の露出灌注法で
    治療する。また、本剤は苗木消毒や跡地消毒には使用できない。
カテゴリ 肥料 病害虫 シカ 治療法 防除 薬剤 りんご

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