トルコギキョウの葉先枯れ症状の発生要因と資材施用効果

タイトル トルコギキョウの葉先枯れ症状の発生要因と資材施用効果
担当機関 花き担当
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 トルコギキョウの葉先枯れ症状は、花茎が一日当り0.5~1cm以上伸長する頃から発生し、発らい揃い期までのかん水量が少ないと発生が多い。カルシウムを含む資材の茎葉散布により発生が軽減される。
背景・ねらい 春播き、夏~秋出し作型で問題になっている葉先枯れ症状の発生要因を解明するため
施肥・かん水量と生育、およびカルシウムを主体とした茎葉散布剤などの施用効果を
検討した。
成果の内容・特徴
  1. 葉先枯れ症状は、組織が柔らかい上位節を中心に発生し、草姿が乱れたり開花が
    遅れたりする症状で、花茎が1日当り0.5~1cm以上伸長し、茎長が10cm以上に達した
    頃から発生する(表1)。
  2. 定植後、活着期から発らい揃い期までのかん水量が少ないと発生が多く、基肥窒素
    成分量との関係は1~3kg/aの範囲では大きな差は見られない
    (表2)。
  3. カルシウムを含む資材の茎葉散布により発生を軽減することが可能で、体内カルシウム
    濃度も上昇する傾向にある。塩化カルシウム剤(商品名:カルクロン)の200倍
    液散布の効果が高い(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 品種間差が非常に大きく、花茎伸長が急激な品種ほど発生が多く、生育が比較的
    緩慢な品種で発生が少ない。
  2. 軟弱な生育条件下で発生が多くなるので、適性な肥培管理を行い、換気を十分に
    図る。
  3. 茎葉散布する場合は、付着性の強い展着剤を加用し、高温時を避けて散布する。
図表1 230712-1.gif
図表2 230712-2.gif
図表3 230712-3.gif
カテゴリ 栽培技術 施肥 トルコギキョウ 肥培管理 品種

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