タイトル |
アネモネのセル成型苗利用による栽培法 |
担当機関 |
花き担当 |
研究期間 |
1994~1994 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1994 |
要約 |
アネモネのセル成型苗は、慣行ポット苗に比較し、総収量は劣るものの良花収量では大きな違いが無く、省力性の面から実用的である。セルトレイは72穴を使用し、4月が播種適期で、栽植密度はa当り1,400株が良い。
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背景・ねらい |
アネモネの播種時期、育苗様式が切り花収量・品質に及ぼす影響について検討すると ともに、セル成型苗の適切な栽植距離を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 育苗様式では、全体的には慣行の7.5cmポリポット苗が、セル成型苗に比較し多収となる
が、良花収量ではセル成型苗もポット苗と大きな違いがなく、省力性の面からセル 成型苗は実用的である(表1)。
- 品種・育苗様式でやや異なるものの4月初旬から5月初旬播種では、播種時期による
良花収量に大きな違いがないため、4月が適期と見られる (表1)。
- セルトレイは50穴セルと72穴セルの比較では、総収量、良花総量ともほとんど
変わらないことから、72穴セル(サイズ:4.0cm×4.0cm×H5.8cm、約60cc/穴)を使用 するのが良い(表1)。
- 栽植密度が高いほど収量は多くなるが、経済性(種苗費が早期に回収でき、比較的
粗収入が多い)を考慮すると、1,400株/a程度が良い (表2、図1)
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成果の活用面・留意点 |
- 培養土はセル成型苗用を使用する。
- 育苗は全期間、30~50%の遮光条件下で行い、夏期の気温(特に夜温)低下に努める。
- 定植後、早期に抽だいする花茎は草丈が短く商品性が低いため早めに摘除する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
アネモネ
育苗
栽培技術
播種
光条件
品種
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