稚蚕人工飼育用飼育装置の開発

タイトル 稚蚕人工飼育用飼育装置の開発
担当機関 宮城県蚕業試験場
研究期間 1994~1994
研究担当者
発行年度 1994
要約 家庭用エアコン等汎用品を用い、安価で小規模の稚蚕人工飼料育用飼育装置を開発した。棚間隔を11.5cmとすると1~3齢最大16.5箱飼育可能で、市販に際しユニット化を進めれば使用者でも組立、メンテナンスが可能であり、よりコスト削減が可能である。
背景・ねらい 大規模養蚕農家における多回育に対応するための稚蚕個人飼育用並びに中・小規模の
稚蚕共同飼育に対応するための飼育施設として、数種の稚蚕人工飼料飼育装置が
市販されているが、いずれも、飼育規模に対し高価であり、また、機器に異常が生じた
場合の修繕に難渋する場合が認められる。
このため、安価である事、機器のメンテナンスが容易であること等を視点とし、小規模
の1~3齢人工飼料育用飼育装置を開発した。
成果の内容・特徴
  1. 飼育装置の特徴
    規模:鋼板材パネル(44mm厚、硬質ポリウレタン入)を用いた飼育箱(W3.6m,D2.1m,
    H2.058m)の内部に飼育棚(塩ビ鉄管、11.5cm間隔、11段)を設け、プラスチック蚕箔
    (内寸1,740×826×44mm)33枚収納、3齢16.5箱飼育可能。
    保温機器:暖房用として、電熱温風式暖房機(500W又は1Kw)3台を、冷房用としては、
    家庭用のウインドウ型エアコン(冷房能力1.4~1.6kw)1台を設置する。
    保湿機器:加湿用として、水道水直結の超音波加湿器1台を、除湿用として、家庭用
    エアコンとともに家庭用除湿器(除湿能力4.5~5.0l/日)1台を設置する。
    保温、保湿機器に異常が生じた場合、使用者または地元の修理業者で対応可能である。
  2. 蚕種15箱の1~3齢人工飼料育を実施したところ、目的
    温湿度をおおむね保持でき、
    飼育成績も良好であった。(平成6年晩秋蚕器)
  3. N社より、市販されることとなった。
成果の活用面・留意点 今後、資材のユニット化を厳密に行い、農家段階での組立が容易に行えるよう改良する
ことにより、現在市販中の同様方式・規模の施設販売額に比し、約1/2~1/4に圧縮可能
と思われる。また、蚕飼育以外での活用も可能と思われる。
図表1 230738-1.gif
図表2 230738-2.gif
図表3 230738-3.gif
カテゴリ カイコ コスト

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