タイトル |
良質・機械化適性大豆品種「タチナガハ」の採用(宮城県) |
担当機関 |
宮城県農業センター |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
「タチナガハ」は、成熟期が中生の晩で、子実重は「タンレイ」に優り良質である。最下着莢高が高く、耐倒伏性に優れていることから機械化収穫適性に優れ、大規模輪作栽培に適する。
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背景・ねらい |
宮城県では、県北を中心に機械化一貫体系による水稲と大豆の大規模輪作が行われているが、「タンレイ」や「スズユタカ」は最下着莢高が低く、汎用コンバイン収穫では汚粒が発生するなど機械化収穫が難しいことから作付け面積が伸び悩んでいた。そのため、最下着莢高が高く機械化収穫に適する良質多収な品種の導入が求められていた。
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成果の内容・特徴 |
- 「タチナガハ」は成熟期が「スズユタカ」より約3日遅い、中生の晩の品種である。
- 耐倒伏性に優れ、最下着莢高が高く、コンバイン収穫に適する。
- 収量は「タンレイ」に比べて多収であるが、「スズユタカ」よりは少収である。
- 粒大は「タンレイ」や「スズユタカ」に比べて大粒であり、外観品質も優れる。
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成果の活用面・留意点 |
- 機械化一貫体系による水稲との大規模輪作が可能である。
- 適用地域は県内の平坦地帯及び仙台湾沿岸、三陸沿岸地帯である。
- ダイズモザイク病への罹病をさけるため、アブラムシの防除を励行する。
- ダイズシストセンチュウ抵抗性が弱いので、連作を避けるとともに、センチュウ発生圃場への作付けはしない。
(表1 「タチナガハ」の特性一覧)
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図表1 |
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カテゴリ |
病害虫
機械化
水稲
大豆
抵抗性
品種
防除
輪作
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