福島県果樹試験場育成リンゴ新品種「ほおずり」

タイトル 福島県果樹試験場育成リンゴ新品種「ほおずり」
担当機関 福島県果樹試験場
研究期間 1979~1988
研究担当者
発行年度 1995
要約 「ほおずり」は外観が偏円形、着色は濃赤色で良好である。酸味やや多、肉質は緻密で多汁、食味良好である。熟期は10月中・下旬の中晩生種で完熟果には密入りが認められる。
背景・ねらい 福島県のリンゴの品種構成は約6割が「ふじ」となっており、選果施設の効率活用や収穫労力の確保等から優良な中晩生種の導入が急務となっていた。現在栽培されている「陽光」、「ジョナゴールド」などはサビの発生、着色不良などの問題点があることから本県の気象条件に適した優良な中晩生種の開発育成が要望されており、食味に優れ着色管理などの栽培性が良好な「ほおずり」を選抜した。
成果の内容・特徴
  1. 1979年「ふじ」の自然交雑実生50個体を養成、1985年に品質の優れていた1個体を選抜し、調査を継続したところ品質優良と判断された。1993年に品種登録申請を行った。申請時の名称は「福島リンゴ1号」であった。
  2. 果実の外観は偏円形、着色は濃赤色で果実全体に良好に着色する。簡易な葉摘みにより十分商品性の高い着色が期待できる。
  3. 糖度13.0~14.0%、酸度は0.6%前後で酸味がやや強く、肉質は緻密で果汁多く、食味良好である。完熟果には密入りが認められる。
  4. 日持ちは常温(15℃)で2週間、冷蔵(0℃)では2ヵ月程度は食味を損なうことなく貯蔵可能である。
  5. 主要栽培品種との交配親和性は極めて良好である。自家結実性はない。
    (具体的データ)
成果の活用面・留意点
  1. 着色良好なことから早採りになりやすいので完熟果の収穫につとめる。
  2. ACLSVを保毒しているため、現行ではM26などの台木を使用する必要がある。
図表1 230794-1.gif
カテゴリ 新品種 台木 品種 良食味 りんご

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