ブドウ晩腐病の休眠期防除

タイトル ブドウ晩腐病の休眠期防除
担当機関 秋田県果樹試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 ブドウ晩腐病の休眠期防除において、ベノミル水和剤200倍の散布で、越冬伝染源上の分生子形成が抑制され、収穫期の果実発病が少なく、高い防除効果が認められた。
背景・ねらい ブドウ晩腐病の主要な感染時期は6月上旬から7月下旬で、この期間に予防散布が行われる。しかし、現在卓効を示す薬剤がないため多発条件下では十分な効果が得られない。そこで、生育期だけではなく休眠期防除によって伝染源密度を低下させることが重要と考えられ、休眠期防除薬剤の検索と実用性について検討した。
成果の内容・特徴
  1. ベノミル水和剤200倍について、1992年から1995年まで防除効果を検討した結果、いずれの年も越冬伝染源上の分生子形成抑制効果が高く、また収穫期における果実発病も少なく高い防除効果が認められ、休眠期防除剤として有効であった。
  2. 1995年には休眠期の散布前後に降雨が続き、ベノミル水和剤の防除効果が1994年より低めであった。これは降雨により薬剤の流亡が起こったためと考えられる。
    (具体的データ)
成果の活用面・留意点
  1. ベノミル水和剤200倍散布により黒とう病も同時防除できる。
  2. ベノミル剤は連用により耐性菌が出現する恐れがあるので、他病害防除も含め、年間の総使用回数を1~2回とする。
  3. 休眠期の薬剤散布は、できるだけ好天の続く時期を見計らって行なう。
図表1 230811-1.gif
カテゴリ 病害虫 耐性菌 防除 薬剤

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