イチゴのロックウール促成栽培での基本管理技術と立体栽培

タイトル イチゴのロックウール促成栽培での基本管理技術と立体栽培
担当機関 宮城県園芸試験場
研究期間 1995~1996
研究担当者
発行年度 1995
要約 イチゴ「女峰」のロックウール促成栽培で、約50日育苗後、800株/a程度定植する。培養液の管理は定植期から開花期までEC 0.5mS/cm、開花期以降はEC 1.0mS/cmを目やすとする。11月以降に最低18℃に根圏加温すると12~2月の収量が約30%増加する。1600株/a植えの3段立体栽培での収量は500kg/a以上となる。
背景・ねらい イチゴの土耕栽培は収穫作業等がきつく、軽労化が望まれている。ベンチ方式のロックウール栽培はクリーンな環境下で栽培管理や収穫等の作業姿勢が大幅に改善され、連作障害がなく、肥培管理が容易で期待される栽培技術である。そこで、促成栽培での培養液管理、根圏加温等の基本的な技術と単位面積当たりの収量増加を目的とした立体栽培について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 品種は「女峰」を使用し、7月下旬に7.5cm角のロックウールポットに2~3葉展開苗を鉢上げすると7~10日で発根する。発根後の育苗日数は40日程度とし、前半の20日はEC 0.5mS/cmの液肥をかん水し、後半は水だけとする。
  2. 9月中旬頃にロックウールベンチの間隔145cm、ベンチ幅40cm、株間18cm、条間15cmの2条植えで、a当たり800株程度定植する。
  3. 培養液の管理は、定植から開花期までEC 0.5mS/cm、開花期以降はEC 1.0mS/cmを目やすとする。12~5月までの収量は350kg/a以上となる(図1)。
  4. 培地温が低い11~4月に18℃に根圏加温することにより、総収量は無加温の場合と同程度であるが、12~2月の収量が30%程度増加する(図2、図3)。
  5. 栽培マットの高さが160、100、40cmの3段立体栽培で、ベンチ間隔200cm、ベンチ幅45cmとし、株間18cm、条間15cm、2条植えで、a当たり1,600株程度定植する。収量は500kg/a以上で、上段の収量指数を100とすると中段及び下段は約70である(図4、図5)。
成果の活用面・留意点 給液量は0.1~0.5 l/株/日で、日中4~5回に分けて給液する。
図表1 230839-1.gif
図表2 230839-2.gif
図表3 230839-3.gif
カテゴリ 育苗 いちご 管理技術 くり 軽労化 栽培技術 肥培管理 品種 連作障害

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