タイトル |
トルコギキョウの無加温栽培における二度切り栽培法 |
担当機関 |
山形県立砂丘地農業試験場 |
研究期間 |
1995~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
秋に収穫したトルコギキョウの切り下株による二度切り栽培は、省力・低コストの点で実用的である。無加温栽培における保温方法は内張りカーテンとビニールまたは織布のトンネル保温を併用する。a当りの仕立て本数は3,600本程度が適当である。
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背景・ねらい |
トルコギキョウの省力・低コスト生産を目的に、秋、春~夏二度切り栽培法確立のため、秋に一度収穫した後の切り下株の保温方法と仕立て本数を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 秋に収穫したトルコギキョウの切り下株による二度切り栽培における、冬~春の保温方法としては、切り花収量・品質の点から、内張りカーテンと1月からビニールトンネルを併用して保温するのが良い。また、開花を早めるには、織布をトンネル密閉被覆するのが最も効率的で、この方法はトンネル開閉作業を省力できる(表1)。
- 越冬後の仕立て本数は、切り下株の越冬後の生育株数にかかわらず、a当り3,600本(ベッド1㎡当り65本)程度になるように、花茎が15~20cmに伸長する4月中~下旬に整理する。この方法による切り花収量は、一般的な秋播き夏出し栽培とほぼ同等である(表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- マルチ栽培の場合は、定植時のマルチをそのまま使用する。冬期間のマルチの除去や張り替え、追肥後の中耕、過度の整枝は病害(灰色かび病など)発生を助長し、越冬率が低下する。
- ウイルス罹病株は、見つけ次第抜き取り、処分する。
- 欠株がある場合には、1株当り3本を上限に周辺の株で補う。
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図表1 |
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カテゴリ |
栽培技術
低コスト
トルコギキョウ
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