タイトル |
パンジー花壇苗の秋出し栽培 |
担当機関 |
宮城県園芸試験場 |
研究期間 |
1995~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
大輪系(超巨大輪、巨大輪を含む)のパンジーは、7月上旬の播種で9月に開花する。花壇苗用の秋出し栽培は、播種期を7月上旬以降にずらすことにより計画出荷が可能である。
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背景・ねらい |
パンジーは低温に強く、暖地の冬場の花壇苗として注目されているが、高温で徒長することもあり、暖地では10、11月出し以降の作型である。このため、東北地域の冷涼な気候の利用により、9月から良品が前進出荷可能かどうかを検討した。
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成果の内容・特徴 |
- いずれのタイプの品種も7月上旬に播種すれば、9月出荷が可能である(表1)。
- 播種期を7月上旬から9月上旬まで2カ月移動することにより、出荷盛期は9月中旬から12月中旬まで3カ月に及ぶ。
- 鉢上げ(展開葉2枚時)から開花盛期までの積算温度を用いれば、出荷予定日から逆算して播種期を特定でき、計画出荷が可能である(表1、図1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 高温期は発芽が悪いので、20℃の冷蔵庫で約1週間発芽させてから育苗する。鉢上げは、播種から1カ月後の展開葉2枚時とする。
- ポット(9cmポリポット使用)の間隔は、株張りを参考に葉が重ならない程度にあける。
- 気温20℃以上で換気し、気温5℃以上に加温したガラス温室における試験データのため、開花期までの積算温度は実際の栽培圃場の温度管理に合わせて活用する。
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図表1 |
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カテゴリ |
育苗
温度管理
出荷調整
播種
パンジー
品種
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