タイトル |
リアルタイムの気象画像情報のFAX自動転送システム |
担当機関 |
宮城県農業センター |
研究期間 |
1985~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
利用者の電話による任意の要求に応じ、LAN上に構築された気象データベース・システムから気象データを検索抽出し、画像化した気象情報をFAXに直接、自動的に転送するシステムを開発した。
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背景・ねらい |
宮城県では、農業における気象災害対策や技術指導に必要不可欠な気象データは、農業センターが運営しているパソコン通信サービス(MAGNET)を通じて提供されていた。しかし、MAGNETでは気象データを文字情報としてのみ提供していたため、気象災害発生時等の緊急時に現場担当者が理解しやすく、しかも資料作成等に直ちに利用できる画像情報化されたリアルタイム気象情報の提供体制が求められていた。
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成果の内容・特徴 |
- 電話(プッシュホン)による利用者からの任意の観測地点、期間の気象情報の注文に対し、その都度自動的にデータベース・システムから必要な気象データを検索し、それを画像情報に加工して、FAXで直ちに転送するシステムを開発した。
- 本システムが提供する気象観測地点
県内アメダス(24地点)及び県独自で設置した気象ロボット(2地点)。
- 提供される気象画像情報
宮城県日別・時刻別気象マップ(図1)、日別・半旬別気象推移グラフ(図2)、葉いもち感染好適条件判定表及びマップの6種類である。
- 本システムは、利用者からの気象情報の注文受付用と、画像情報の作成及びFAX転送用の2台のパソコンと、気象データベース・システムを、クライアント・サーバー型のLANで接続することで1つのシステムを構成する(図3)。従来のエンジニア・ワークステーション並みの処理能力が必要とされたFAX情報システムを、システムの設計に分散処理を取り入れることによって、数台のパソコンだけで実現した。このことにより、システム開発コストの大幅な削減がなされ、今後のシステムの変更や機能追加にも容易に対応できる。
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成果の活用面・留意点 |
- 本システムは平成8年1月8日から正式運用に入っている。
- システム側から利用者に電話をかけ直しFAXを転送する仕様になっているため、今のところ本システムを利用できるのは県関係機関のみとなっている。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
あわ
加工
コスト
データベース
ロボット
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