プール育苗のイネもみ枯細菌病苗腐敗症およびイネ苗立枯細菌病の発生に対する影響

タイトル プール育苗のイネもみ枯細菌病苗腐敗症およびイネ苗立枯細菌病の発生に対する影響
担当機関 岩手県農業研究センター
研究期間 1995~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 緑化期から湛水するプール育苗によってイネもみ枯細菌病苗腐敗症とイネ苗立枯細菌病の発生が減少する。ただし、断水すると発病抑制効果は低下する。
背景・ねらい イネもみ枯細菌病苗腐敗症(以下、イネ苗腐敗症)とイネ苗立枯細菌病は
育苗期に発生し、重大な被害をもたらす難防除の種子伝染性病害である。
イネ苗腐敗症の発生がプール育苗によって減少することは
林・贄田(1982)によってすでに明らかにされているが、
育苗温度との関係は明確でなかった。
また、これがイネ苗立枯細菌病に当てはまるか否かは未検討であった。
以上を明らかにし、両細菌病の耕種的防除法確立の資とする。
成果の内容・特徴
  1. 緑化期から湛水するプール育苗によって
    イネ苗腐敗症およびイネ苗立枯細菌病の発生が減少する。
    この発病抑制効果は育苗温度25~35℃の範囲で認められる
    (図1,2)。
  2. 湛水開始後は常時湛水状態を保つ必要がある。
    断水はイネ苗立枯細菌病の発病抑制効果を低下させる
    (図3)。
  3. 発病を免れた健全苗でも保菌していることがある
    (表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 薬剤の併用等、両細菌病防除のための総合管理を検討する必要がある。
  2. 育苗プール内での2次伝染、
    本田での病原細菌の動態および発病の危険性の有無を明らかにする必要がある。
  3. 本技術は、育苗中に常時湛水することが重要であり、通常の水稲プール育苗技術
    (東北農業研究成果情報, 昭63, 宮城農セ)とは水管理が異なるので注意する。
図表1 230940-1.gif
図表2 230940-2.gif
図表3 230940-3.gif
カテゴリ 病害虫 育苗 防除 水管理 もみ枯細菌病 薬剤

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