ブドウ「ノースレッド」の花振るいに対するメピコートクロリド液剤の防止効果

タイトル ブドウ「ノースレッド」の花振るいに対するメピコートクロリド液剤の防止効果
担当機関 秋田県果樹試験場
研究期間 1996~1997
研究担当者
発行年度 1996
要約 ブドウ「ノースレッド」に対するメピコートクロリド液剤の開花前の花房及び新梢への散布は、着粒密度を高め、花振るい防止効果があり、収穫前の果房重の増加と安定生産に結びつく。
背景・ねらい ブドウ「ノースレッド」は、赤色の早生品種で、耐寒性も高く、
主要品種「キャンベル・アーリー」より成熟が7~10日ほど早く、
香りの伴った食味良好な品種であり、消費者からの評価も高い。本県では、
収穫や出荷時期及び労力分散を図る点から注目され、現在導入が進んでいる。
問題点は、開花期の天候や樹勢等とも関係するが、
年によって花振るいが生じ結実不安定となることで、
植物生長調節剤を利用した結実改善対策を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 「ノースレッド」樹に対し、開花前5~9日に、メピコートクロリド液剤500倍液
    (市販展着剤10.000倍加用)を、花房と新梢全体に十分量散布することにより、
    摘粒前の着粒密度が高く、収穫時の果房重も増加し、
    結実改善効果と生産安定効果が認められた。2回散布は顕著な効果が認められず、
    1回散布で実用的であった(表1、表2)。
  2. 収穫果の果実品質や食味、新梢生育への影響は明瞭でなかった
    (表3)。
成果の活用面・留意点 本剤は、未登録のため、現在は実用化できない。処理時期、
樹勢の強弱との関係についてはさらに検討が必要である。
図表1 230981-1.gif
図表2 230981-2.gif
カテゴリ 出荷調整 耐寒性 品種 ぶどう 良食味

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