タイトル |
夏秋ナスにおける天面部開放型農業用POフィルム被覆ハウスの利用技術 |
担当機関 |
宮城県園芸試験場 |
研究期間 |
1996~1996 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
農業用POフィルム被覆の天面部開放型ハウスは夏期の施設内気温の降温効果があり、ナスでは収量が多くなり、ハウス内作業環境も改善される。
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背景・ねらい |
生育期間が高温期となる夏秋ナスを対象に、従来の簡易パイプハウスより換気率の高い 天面部開放型農業用POフィルム被覆ハウス(以下、天面部開放型ハウスと略称)の 実用性について検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 天面部開放型ハウスの構造
- 8月の晴天日のハウス内最高気温は、地上から180cmのところで、
従来型の簡易被覆ハウス内では40度以上となるのに対して、 天面部開放型ハウスでは35度程度で、およそ5度程度低くなる。 天面部開放型ハウスの地上から180cmの気温は、外気温と大差がないか、 場合によっては若干低くなる。ハウスサイドと中央部の気温差は、 各部位とも天面部開放型ハウスが若干低く、部位間の差はほとんどみられない (表1、2)。
- ナスの収量は8月・9月に天面部開放型ハウスの収量が多く、
全期間合計で従来の簡易被覆ハウスより15%以上の増収となる (表3)。
- 天面部開放型ハウスの天面を巻き上げた状態では、ハウス内の通風がよく、
体感温度が低く、収穫や摘葉・整枝管理等の作業が快適である。
- 天面部開放型ハウスの被覆資材は、巻き上げの際のベタツキのない、
農業用ポリオレフィン(PO)フィルムが適する。なお、サイドは一般濃ビである。
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成果の活用面・留意点 |
従来の簡易被覆ハウスに改良を加えることで、天面巻き上げ換気が可能である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
なす
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