施設栽培ホウレンソウでの土壌微生物的手法による根圏環境の評価

タイトル 施設栽培ホウレンソウでの土壌微生物的手法による根圏環境の評価
担当機関 宮城県園芸試験場
研究期間 1996~1999
研究担当者
発行年度 1996
要約 施設栽培では土壌中の無機態窒素濃度が高い程、呼吸活性、及び糸状菌微生物相多様性が低下し、ホウレンソウの根重も低下する。
背景・ねらい 土壌の生産性を維持するためには、根圏環境の適正化が最も重要である。
野菜畑は連作に伴って多施肥傾向にあり、多施肥によって生ずる土壌養分の
集積・アンバランス化が、作物の種々の生育障害を引き起こしている。一方、
土壌養分の集積は土壌微生物相を悪化させていると考えられているので、異なる
養分条件下における土壌微生物相の変化について検討し、根圏環境診断のための
土壌微生物的評価法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 養分集積条件におけるホウレンソウ作土の
    土壌無機態窒素(主に硝酸態窒素)濃度と土壌呼吸活性(図1)
    土壌呼吸活性は土壌無機態窒素と負の相関がある。
  2. 養分集積条件におけるホウレンソウ作土の
    土壌無機態窒素濃度と土壌糸状菌微生物相の多様性(図2、3)
    土壌無機態窒素濃度が高くなると土壌糸状菌微生物相の多様性は低下する。
    この傾向は現地のホウレンソウ栽培圃場でも同様である。
  3. 土壌無機態窒素濃度とホウレンソウの生育(図4)
    土壌無機態窒素濃度が高すぎるとホウレンソウの生育は低下する。
成果の活用面・留意点 根圏環境に及ぼす窒素集積の影響を評価する基礎データになる。
図表1 230993-1.gif
カテゴリ 施設栽培 施肥 評価法 ほうれんそう

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる