培養変異による葉枯病抵抗性セリ品種の育成

タイトル 培養変異による葉枯病抵抗性セリ品種の育成
担当機関 生物工学科
研究期間 1995~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 セリ(島根みどり)のプロトプラスト培養で、島根みどりと形態に差が無くセリ葉枯病(病原菌:Septoriaapiicola)に対し強い抵抗性を示す培養変異個体が得られた。
背景・ねらい 宮城県内で栽培されるセリの主要品種は島根みどりである。
しかし、島根みどりは葉枯病感受性で、11月から12月にかけての葉枯病が発生するが、
この時期はセリの育成の最も旺盛な時期で病斑の拡大は品質・収量に大きく影響する。
農薬による防除も可能であるが多発条件下では十分でないことから、
市場性の高い島根みどりに葉枯病抵抗性を付与した個体を得るため
プロトプラスト培養による変異体育成を行った。
成果の内容・特徴
    葉枯病抵抗性品種の特性概要一覧
  1. 選抜系統(NSR31)はプロトプラスト由来不定胚をセリ葉枯病菌
    (Septoria apiicola)培養濾液抽出物添加培地で選抜した系統である。
  2. 葉枯病抵抗性検定で、選抜系統(NSR31)は
    病斑の大きさと分生子殻形成数が少ないことから、抵抗性を有すると認められる。
  3. 選抜系統(NSR31)は親株の島根みどりと形態的に差が無く、調整後の草丈は43~46cm、
    生鮮重が11~14g、葉柄数が4~5本でほぼ同じである。
    葉色はJHSカラーチャートで濃黄味緑(dp.yellowish green)の3711である。
    葉柄は中部の太さは4~5mm、色は上部と中部が
    JHSカラーチャートで黄緑(strong yellow green)の3512、
    下部は、浅黄緑(lt.yellow green)の3304である。
    根色はJHSカラーチャートで黄白(yellowish white)の2502である。
  4. 食味は島根みどり並である。
成果の活用面・留意点 種苗登録を行うとともに現地展示圃を設置し、産地への普及をはかる。
図表1 231001-1.gif
図表2 231001-2.gif
カテゴリ 病害虫 カラー せり 抵抗性 抵抗性検定 抵抗性品種 農薬 品種 防除 良食味

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