タイトル |
サンダーソニアの新塊茎の生育と切り花後の養成法 |
担当機関 |
花き担当 |
研究期間 |
1996~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
サンダーソニアの新塊茎は、発らい期頃には形成され、茎葉黄化期まで肥大生育する。切り花生産可能な8g以上の新塊茎(未分割)を得るには下葉を3~4枚残して収穫し、1ヶ月以上養成する必要がある。
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背景・ねらい |
サンダーソニアの切り花栽培を前提とした新塊茎の養成法確立のため、 地上部生育ステージごとの新塊茎の生育を把握し、 切り花収穫後の養成技術を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- サンダーソニアの新塊茎は、発らい期頃までには形成され、茎葉黄化期まで肥大、
生育が続く (図1)。
- 無冷蔵球無加温栽培の場合は、
切り花生産可能な8g以上の未分割新塊茎を養成するには、 切り花収穫は、切り花長はやや短くなるものの、下葉を3~4枚残して行うのが良い。 また、未収穫も含め10枚以上残すと塊茎重は重くなるが、新塊茎が2次肥大し、 掘り上げや塊茎消毒時に生長点が脱落しやすく、作業性が劣る (図1,2)。
- 新塊茎は、切り花収穫後1ヶ月養成することで9g以上に肥大し、
茎葉黄化期まで養成することで肥大がより良好になる (図1)。
- 新塊茎の掘り上げ時期が早いと
休眠打破処理期間および催芽処理時に塊茎の腐敗が多くなることからも、 養成期間は切り花収穫後1ヶ月以上必要である (図3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 塊茎養成期も含め、土壌の過乾燥、過湿に留意する。
- ウイルス罹病株は、見つけ次第抜き取り、処分する。
- アブラムシの発生の多い地域では、ハウスサイドに寒冷しゃを張り飛来を防止する。
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図表1 |
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カテゴリ |
乾燥
サンダーソニア
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