タイトル |
くず米を利用した青森シャモロックの飼料給与法 |
担当機関 |
青森畜試五戸 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1996 |
要約 |
くず米はプロイラー用飼料に混合する場合、混合率を30%以下とするならば、5週齡から青森シャモロックに給与できる。
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背景・ねらい |
青森シャモロックは青森県畜産試験場が開発した特産肉用鶏である。 県内の数町村で地域特産鶏として生産振興が図られている。 本種の飼料給与法は市販配合飼料の利用を前提としたマニュアルを作成しているが、 自給飼料の利用を希望している農家がある。 今回はくず米を取り上げ、ブロイラー用飼料への混合率を検討し、 経済的飼料給与法を確立したので普及に移す。
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成果の内容・特徴 |
- 発育初期(餌付け~4週齡)にブロイラー用飼料を給与すると、
卵用鶏の幼雛用飼料を給与した場合に比較し、14週齡体重が優れる (図1)。
- ブロイラー用飼料にくず米を5週齡から30%混合供与しても、
14週齡体重はブロイラー用飼料のみを給与した対照区と同等以上である (図2)。
- ブロイラー用飼料にくず米を45%混合供与すると、
給与開始時期を5、8、11週齡のいずれにしても 14及週齡体重はブロイラー用飼料のみを給与した対照区より劣る傾向がある (図3)。
- 以上の結果を踏まえた青森シャモロックの餌付けから出荷までのくず米給与方法は
表1のとおりである。
- 飼料費はマニュアル記載の市販配合飼料利用の場合402.5円となるのに対して、
くず米30%混合飼料を利用すると318.5円で済み、1羽当たり84円節減できる (表2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 卵用鶏の育成用飼料にくず米を30%混ぜることはできないので注意する。
- 卵用鶏の育成用飼料にくず米を混合する場合、混合率は15%以内に止めるべきである。
ただし、発育がブロイラー用飼料にくず米を30%配合した場合より約2週間遅れるため、 経済性は劣る。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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図表5 |
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カテゴリ |
出荷調整
鶏
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