イチゴ「女峰」の遮光処理による花芽分化促進技術

タイトル イチゴ「女峰」の遮光処理による花芽分化促進技術
担当機関 宮城県園芸試験場
研究期間 1994~1996
研究担当者
発行年度 1997
要約 7月上旬から晴天日のみ60~75%の遮光処理を行うことで、8月下旬には花芽分化し、11月中~下旬から収穫開始となる。また、花芽分化前30日に育苗中の最終追肥を行うと花芽分化の斉一化が図れ、収量も増加する。
背景・ねらい 夜冷短日処理や暗黒低温処理を行わずに、
遮光処理だけで夏期にイチゴ「女峰」の花芽分化を誘起させる技術を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 親株3月中旬にハウス内に定植し、
    5月中旬~6月中旬までに随時子苗をポット受けする。
    7月上旬にランナーを切り離し、追肥はランナー切り離し後10日毎に
    12cmポット当たり N-10mg液肥を施行する。定植は、花芽分化確認後8月下旬に行う。
  2. 簡易ハウスに遮光率60~75%の資材を外張りし、
    7月上旬から晴天日のみ遮光処理を行うと、8月下旬には花芽が分化し、
    11月中~下旬から収穫開始となる。
    なお、遮光程度が高いほど花芽分化は進むが、花芽分化状況と苗質の低下になるため
    60~75%程度の遮光処理が適当である。(表1、2)
  3. 花芽分化の斉一化を図り、年内収量を増加させるためは、育苗中の最終追肥時期は、
    花芽分化前30日がよい。(表3)
成果の活用面・留意点
  1. 慣行ポット育苗に遮光処理を取り入れることで、
    花芽分化時期を7~10日前進化できる。
  2. 高温時のムレ防止のため遮光資材は密閉張りとせず、
    サイドを地上高40cmの部分まで展張する。
  3. ポットには、山砂+もみがらくん炭等、無病・無肥料の用土を用いる。
  4. 施肥、定植時の管理等は慣行の夜冷短日育苗に準ずる。保温開始10月中旬とする。
図表1 231145-1.gif
図表2 231145-2.gif
カテゴリ 肥料 育苗 いちご 簡易ハウス 栽培技術 施肥

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