タイトル |
側面開閉式収穫用運搬車 |
担当機関 |
宮城県農業センター |
研究期間 |
1995~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
市販のプラスチック被覆鋼鉄パイプを加工し、花を傷めずに収納・運搬が可能なキクなどの収穫用運搬車を開発した。本機は、キクを採花した場合には約300本が積載可能な上、積載したキクをクラック等に積み替える時には側面が開閉できるようになっており背の低い人や女性でも作業負担が軽減される。
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背景・ねらい |
キクなどの収穫方法は、採花した花(収穫物)を抱えながら狭い通路を往来するため、 作業能率が低く運搬中の花(収穫物)が損傷することがある。 そこで収穫作業の省力化と花(収穫物)の損傷を防ぐため、 農家自身でも作製できる収穫用運搬車を開発した。
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成果の内容・特徴 |
- 収穫用運搬車の寸法および作製方法
- 寸法
高さ約90cm、幅約40cm、長さ127cm
- 材料
- プラスチック被覆鋼鉄パイプおよびそのジョイント
- キャスター
- 収穫用敷き布
- 専用接着剤
- 作製方法
パイプを必要寸法に切断して図1、 写真1のように組み立てる。その際、 収穫車の安定性を得るため基底部の四隅を直角に接続することが重要である。 収穫作業時には荷台部分に収穫用敷き布(150cm * 100cm)を敷き (束の大きさにあわせ枚数を決める)、クリップ等で上部パイプに留める。
- 側面の開閉部
側面のフレームを基底部に接続するジョイント (図のa部、b部、c部)を固定しないで 自由に動く状態にする。
- 特徴
- 作業方法
収穫鎌などで採花した収穫物を収穫用敷き布を敷いた収穫車に収納し、 収穫車を引きながら収穫作業を行う(写真3)。
- 作業性
- 収穫用運搬車にはキクの場合には約300本が積載可能で、現行の通路幅(40~50cm)
でも花を傷めず収穫・運搬でき、収穫運搬作業時間が慣行より短縮される。
- 積載した収穫物を降ろす時は、運搬車の側面を倒すことができ、
身長の低い人でも収穫車での作業が容易である。
- 価格
材料が入手できれば自作できる。1台当たりの材料費は13,000円程度
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成果の活用面・留意点 |
- 収穫車の部材はホームセンターなどで容易に入手でき、
簡易な方法で誰でも組み立てることができる。
- 通路幅や作業目的によって運搬車の寸法を変えて作ることができ、
他の園芸作物の収穫作業にも使用できる。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
加工
きく
くり
省力化
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