「ひとめぼれ」の幼穂形成期における生育診断指標の作成

タイトル 「ひとめぼれ」の幼穂形成期における生育診断指標の作成
担当機関 水田作研究室
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 幼穂形成期における「ひとめぼれ」の草丈・茎数・葉色などの生育調査データから、追肥の要否判定を行なうための生育診断指標を作成した。
背景・ねらい 岩手県における「ひとめぼれ」の栄養診断にあたっては、稲体乾物重・稲体窒素濃度の
測定が必要であったため、圃場でできる簡易な診断法が求められていた。
そこで、草丈・茎数・葉色などの生育調査データから幼穂形成期追肥の要否判定を行う
方法について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 「ひとめぼれ」の幼穂形成期における草丈、茎数、
    葉色等の生育調査データから、栄
    養診断を行う簡易栄養診断基準値を策定した(1988年~1998のデータを使用)。
    基準は倒伏させないことを前提に、収量水準を54kg/aとして策定した。

    これにより、稲体乾物重・稲体窒素濃度を測定することなく、
    簡易に幼穂形成期の追肥の要否を判定することが可能である
    (表1,表2,表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 追肥の判定の際には、対象圃場の施肥・土壌・水管理、過年次の生育状況、
    気象予報等を考慮して行うこと。
  2. 診断区分がAまたはA~Bであっても葉色が基準値を超えている場合、
    あるいは幼穂形成期に極端な低温が予想される場合は幼穂形成期追肥を控える。
    逆に、診断区分がCまたはB~Cであっても、
    葉色が基準値に満たない場合は追肥を行う(表4)。
    なお、追肥量は幼穂形成期に窒素成分で2kgを基準とするが、
    診断により量の加減を行うこと(表3)。
図表1 231233-1.gif
図表2 231233-2.gif
図表3 231233-3.gif
図表4 231233-4.gif
カテゴリ 栄養診断 施肥 水管理

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