リンゴモニリア病の株腐れ防止法

タイトル リンゴモニリア病の株腐れ防止法
担当機関 秋田県果樹試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 リンゴモニリア病の花器感染から6~9日以内にヘキサコナゾールフロアブル、ジフェノコナゾール水和剤又はチオファネートメチル水和剤を散布することにより、株腐れ(果そう腐敗)の発生を防止することができる。
背景・ねらい リンゴモニリア病の葉腐れが多発すると、
治療防除を実施しても時として花器柱頭感染による実腐れ
(幼果腐敗)を十分防ぐことができない場合がある。実腐れは、
品種又は落花期の多湿条件により果そう基部まで病徴が進展する”株腐れ”になり、
果そうの欠落と着果量の不足を招くことがあるため、この防止法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. モニリア病葉腐れ治療効果が認められている殺菌剤を、
    柱頭へ分生胞子を接種6日後に散布した結果、
    へキサコナゾールフロアブル1000倍、ジフェノコナゾール水和剤3000
    倍及びチオファネートメチル水和剤1000倍で株腐れ防止効果が高い
    (表1)。
  2. へキサコナゾールフロアブル1000倍の散布による株腐れ防止効果は、
    柱頭への分生胞子の感染後9日まで高いが、13日後では劣る
    (図1)。
  3. リンゴの生態から見た株腐れ防止効果が高い慣行散布時期は、
    落花直後であり、その後再散布しても防止効果は向上しない
    (表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 株腐れ防止効果は散布時期が早いほど高いため、
    満開後はできるだけ早期に散布する。
  2. 葉腐れの発生が多いときは、
    分生胞子形成抑制効果がある治療剤を開花前に
    散布して実腐れの発生をできるだけ抑える。
  3. 黒星病とモニリア病の株腐れを同時に防除する場合は、
    ヘキサコナゾールフロアブル又はジフェノコナゾール水和剤を選択し落花直後に
    散布する。
図表1 231309-1.gif
図表2 231309-2.gif
図表3 231309-3.gif
カテゴリ 病害虫 黒星病 品種 防除 りんご

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