タイトル |
だいこんの機械化一貫作業体系 |
担当機関 |
青森県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1998 |
要約 |
乗用管理機、改造だいこん掘取機+コンテナ移動用フレーム装着台車、マルチ回収機を導入した機械化一貫体系は、マルチ栽培及び普通栽培ともに、労働時間が慣行の3分の1程度に省力化される。
|
背景・ねらい |
だいこんは重量野菜でしかも他の野菜に比べて栽培面積が大きいので、 播種から収穫までの作業で、 間引きや収穫運搬における労働負担の軽減が望まれており、 より効率的な機械化一貫体系の確立が急務である。
|
成果の内容・特徴 |
- 新規導入機械は乗用管理機に装着するマルチシーダ、ブームスプレーヤ、
ロータリカルチと、トラクタに装着する改造だいこん掘取機 +コンテナ移動用フレーム装着台車(青森農試開発)、マルチ回収機である (表1)。
- マルチ栽培ではマルチ・播種、収穫・搬出が2人の組作業となり、
10a当たりの労働時間は18時間で慣行(55時間)の32.7%である (表2)。
- 普通栽培では収穫・搬出が2人の組作業となり、
10a当たりの労働時間は16時間で慣行(42時間)の38.1%である (表2)。
- 播種方法はコート種子の1粒播種とし、マルチ栽培(2条)、普通栽培(1条)ともに
10a当たり9,800株の密植栽培にすると、 規格内収量は10a当たり5t以上確保することができる (表3)
|
成果の活用面・留意点 |
- 作業時間のデータは、ほ場条件は長辺が150mの50a規模での測定結果である。
ほ場の長さ及び規模の違いにより作業時間は多少変動する。
- 1粒播種による間引き無しの省力作業体系で、シーダの性能上、
複数株が多少発生した場合には人力による間引きが必要である。
- 9,800株/10aの密植栽培は20%前後の欠株を考慮した栽植密度である。
- ほ場の枕地は機械で収穫できないので約5mの手掘りが必要である。
|
図表1 |
|
図表2 |
|
図表3 |
|
カテゴリ |
機械化
重量野菜
省力化
省力作業体系
だいこん
播種
|