岩手県北沿岸地域におけるトルコギキョウの抑制作型

タイトル 岩手県北沿岸地域におけるトルコギキョウの抑制作型
担当機関 岩手県農業研究センター
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 岩手県北沿岸地域でのトルコギキョウの作型は、1月~3月播種、8月~9月出荷が中心であるが、単価は安い。そこで、やませ地帯の夏期の冷涼な気象条件を活かし、5月上・中旬播き、10月~11月出荷の抑制作型を開発した。
背景・ねらい 県北沿岸地域でのトルコギキョウは、1月~3月播種、8月~9月出荷が多い。しかし、
この時期の出荷量は全国的に多く、単価が安い傾向にある。一方、他産地では、
育苗期と定植後の生育初期に高温になるため、10月から11月の良品出荷が困難である。
そこで、県北沿岸地帯の冷涼な夏の気象条件を活かして、
この時期に出荷する作型を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 県北沿岸地域では、早生品種、中生品種を5月上・中旬に播種すると、
    10月~11月の出荷が可能である(表1)。
  2. 県北沿岸地帯のこの作型では、育苗中の短日処理や低温(冷房、夜冷)
    処理をしなくとも、高温障害であるロゼットの発生はみられない
    (表1、図1)。
  3. 県北内陸地帯に比べ同沿岸地城では、切り花品質が優れ、生育後半まで自然日長で、
    良品が生産できる
    (表1、図1.図2、
    図3)。
成果の活用面・留意点
  1. この作型では、開花・収穫が10月~11月の低温期にあたるので、9月以降、
    ハウス内の最低気温を15度C前後に加温する。
  2. 開花期が短日になるので、有効花蕾数増加と品質向上のため、
    9月上旬から中旬まで深夜2時間、9月下旬~11月に深夜4時間電照して暗期中断する。
  3. 定植後の活着促進とハウス内気温の上昇抑制のため、定植時~8月上旬まで遮光率50%
    程度の資材でハウスを外部遮光する。
  4. 中生品種の中には、収穫時期が11月末から12月になる品種もあり、
    暖房コストがかさむので、品種選定に留意する。
  5. 暖房期間にはハウスを締め切ることが多く、灰色かび病等の発生が助長されるので、
    日中、換気に努める。
図表1 231355-1.gif
図表2 231355-2.gif
図表3 231355-3.gif
カテゴリ 育苗 高温対策 コスト 栽培技術 出荷調整 トルコギキョウ 播種 品種

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