「ササニシキBL」栽培ほ場におけるいもち病菌レースの変遷

タイトル 「ササニシキBL」栽培ほ場におけるいもち病菌レースの変遷
担当機関 宮城県農業センター
研究期間 1999~2000
研究担当者
発行年度 1999
要約 ササニシキマルチライン「ササニシキBL」の栽培ほ場では、そこから分離されるイネいもち病菌レースの構成が、「ササニシキBL」構成系統の種類や混合割合により変化した。また、同マルチラインにおいても、新たに導入された構成系統に対し、翌年には親和性レースが出現した。
背景・ねらい 1995年から一般作付が開始されたササニシキマルチライン:品種名「ササニシキBL」の
安定的な栽培を目的として、宮城県内で「ササニシキBL」を栽培しているほ場での
いもち病菌レースの分布様相を調査する。
成果の内容・特徴
  1. 1995~1999年の調査において、「ササニシキBL」栽培ほ場の穂いもち病斑から分離
    されたレースの中で構成系統に親和性のレースは013、033、037、047、077、および
    407の6レースであった(表1、表3)。
  2. 「ササニシキBL」栽培ほ場では、1996年までレース037が分離される地点数は多かった
    が、1998年には本レースの分離地点が減少した(表3)。これは、レース037に罹病性の構成系統混合割合を
    減少させたためと考えられた(表1、表2)。
  3. レース037の分布拡大により、1997年に本レースに罹病性の構成系統の混合割合を
    減らし、新たにBL4号を追加した(表2)が、
    その翌年の1998年にはササニシキBL4号に親和性のレース407が確認
    された(表3)。なお、レース407の分布は県内
    初確認である。
成果の活用面・留意点
  1. いもち病菌は穂いもち病斑から分離した。また、各年次における調査地点は
    必ずしも一致しない。
  2. 「ササニシキBL」は作付開始以来5年目を迎えるが、いもち病の多発年には遭遇
    していないため、多発年におけるレースの変動には注意が必要である。
図表1 231443-1.gif
図表2 231443-2.gif
図表3 231443-3.gif
カテゴリ いもち病 品種

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