棚仕立てブドウ「ノースレッド」の適正な樹勢と着果量

タイトル 棚仕立てブドウ「ノースレッド」の適正な樹勢と着果量
担当機関 秋田県果樹試験場天王分場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 棚仕立てのブドウ「ノースレッド」は弱樹勢樹及び強樹勢樹で花振るいが多くみられ、開花始期の平均新梢長が80~90cm程度の樹勢で結実が安定した。果房重が250g以上で糖度17%程度の果実を生産するには、1新梢当たりの適正な着果量は1.4房程度である。
背景・ねらい ブドウ「ノースレッド」は赤色の早生品種で、
秋田県の主要品種「キャンベル・アーリー」より成熟が7~10日早く、
高品質で消費者からの評価も高い。
現地においては、花振るいなど栽培特性が不明な点もあり、
高品質安定生産に向けた適正な樹勢と適正着果量について
現地ほ場で検討する。
成果の内容・特徴
  1. 現地調査において、棚仕立ての「ノースレッド」は旺盛な新梢伸長を示す強樹勢樹で
    花振るいしやすい傾向が認められる(表1)。
    また、開花始期に新梢長の短い樹勢の弱い樹でも花振るいが起こり、
    開花始期の新梢長と果房重、着粒数及び着粒密度の間には二次相関がみられる
    (図1、2)。
  2. 花振るい防止のための適正な樹勢は、
    結果母枝先端部の第2新梢長が開花始期に平均80~90cm程度で、
    果房重や着粒数、着粒密度が最も高い値を示す
    (図1、2)。
  3. 果房重250g以上で収量1.8t程度、
    糖度17%程度の果実を生産するための適正な着果程度は、
    総合的に判断すると1新梢当たりの着房数1.4房程度である
    (表2、3)。
成果の活用面・留意点
  1. 若木期には、強樹勢で花振るいが生じやすく、
    成木期に入ると多着果や施肥量の抑制により弱樹勢となり
    花振るいしている場合があるので、
    樹勢の強弱に応じた肥培管理が重要である。
  2. 着房程度は強めの新梢には2果房、中程度の新梢には1果房、
    弱めの新梢は着房させないこととし、新梢の強弱に応じて着房させる。
図表1 231479-1.gif
図表2 231479-2.gif
図表3 231479-3.gif
図表4 231479-4.gif
図表5 231479-5.gif
カテゴリ 施肥 肥培管理 品種 ぶどう

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