CMV外被タンパク質遺伝子導入によるトルコギキョウに対するCMV発病遅延効果

タイトル CMV外被タンパク質遺伝子導入によるトルコギキョウに対するCMV発病遅延効果
担当機関 山形県立園芸試験場
研究期間 1999~2002
研究担当者
発行年度 1999
要約 エレクトロポーレーション法によりCMV(キュウリモザイクウイルス)外被タンパク質遺伝子を導入したトルコギキョウは、CMV発病が遅延し、その特性は後代へ遺伝する。
背景・ねらい トルコギキョウは近年、生産が伸びている花きである。生産量の増加に伴い、
さまざまな病害が問題となってきており、CMVによるえそモザイク病はその一つ
である。感染株はえそ症状を示し、著しく品質が低下する。そこで、遺伝子
組替え技術による抵抗性付与を目的にCMV外被タンパク質遺伝子導入を試みた。
成果の内容・特徴
  1. CMV(Y株)由来の外皮タンパク質cDNAを、カリフラワーモザイクウイルス35S
    プロモーターに連結し、導入ベクターを構築し、エレクトロポーレーション
    法により、トルコギキョウ(品種:バイカラーパープル)に導入する。
  2. 導入遺伝子は後代へ遺伝し、分離比から1遺伝子座に導入されたと推測される。
    T2世代における抵抗性は発病の遅延として表れ、CMV摂種濃度
    10μg/mlでは6日程度、2μg/mlでは10日程度遅延する
    (図1)。
  3. 導入遺伝子は転写され、RNAレベルで発現する(図2
    )。T3世代において自殖による導入遺伝子の固定化を確認
    している(図3)。
成果の活用面・留意点 作出した抵抗性系統について抵抗性の安定性、その実用性、組替え体としての
安全性を評価した後、育種母本等の利用が可能となる。
図表1 231525-1.gif
図表2 231525-2.gif
カテゴリ 育種 カラー カリフラワー きゅうり 抵抗性 トルコギキョウ 品種

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