DNAマーカーによるウシ筋肉肥大(Double-muscling)原因遺伝子の判定

タイトル DNAマーカーによるウシ筋肉肥大(Double-muscling)原因遺伝子の判定
担当機関 岩手県農業研究センター
研究期間 1999~2000
研究担当者
発行年度 1999
要約 日本短角種にみられたウシ筋肉肥大(通称豚尻)について、原因遺伝子を解析したところ、欧米で報告されているミオスタチン遺伝子の11ヶ所の変異のうち1箇所の変異(欠失)が原因であることが明らかとなった。そこで、これらの変異を判定するためのプライマーを設計し、PCRと電気泳動により迅速な判定をすることができた。
背景・ねらい ウシ筋肉肥大はBelgian-Blue種などの外国種で多くみられ、欧米では産肉量の増大
や肉の柔らかさをもたらすといわれている。
1997年、Michel Georgesらによって初めてこの原因遺伝子が明らかにされ、
これまで11ヶ所の変異箇所が報告されている
(図1、図2)。
ウシ筋肉肥大の外見上の特徴は、生時体重が大きく、子牛時から肩や腿の
筋肉が隆起しているが、、特に尻が傾斜し丸みを帯びているため、国内では
豚尻と呼ばれてきた(図3)。
黒毛和種においては、現在ほとんどみられなくなったものの、日本短角種に
おいては数年前から再び確認されるようになった。
そこで、日本短角種におけるウシ筋肉肥大の原因遺伝子を解析し、DNAマーカーに
よる判定方法について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 日本短角種におけるウシ筋肉肥大は、2番染色体上に存在するミオスタチン遺伝子の
    nt821(del11)と呼ばれる1ヶ所の変異が原因であることがわかった
    (図1、4)。
  2. この変異を検出できるようなPCRプライマーを組み合わせ、電気泳動により多数の
    サンプルを迅速に判定できるようになった
    (図4)。
  3. この方法により、県内の日本短角種247頭について判定したところ、30頭がヘテロで
    あった。
成果の活用面・留意点
  1. ヘテロ(原因遺伝子保因)牛の判定が正確にできるため、選抜や交配計画に活用
    できる。
  2. 白血球からDNAを調製するため、検査対象牛からはヘパリン入り又はEDTA入りの
    真空採血管に採血すること。
図表1 231547-1.gif
図表2 231547-2.gif
図表3 231547-3.gif
図表4 231547-4.gif
カテゴリ DNAマーカー

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