ソラマメ「みやぎ園試VB1号」の育成

タイトル ソラマメ「みやぎ園試VB1号」の育成
担当機関 宮城県園芸試験場
研究期間 1988~1995
研究担当者 山村真弓
佐々木丈夫
千葉 實
小野寺康子
加藤春男
大沼 康 
発行年度 2000
要約 「みやぎ園試VB1号」は、ソラマメ「打越一寸」の変異個体から選抜した固定品種である。本品種は、生、ゆで豆とも緑色が濃く、味がよい。草丈は「打越一寸」よりやや高く、収量は「打越一寸」並で秋まき栽培、春まき栽培の可能な品種である。
背景・ねらい 本県のソラマメ栽培品種は「打越一寸」がほとんどである。村田町で見出された莢の形、豆の色が異なる系統から種皮の緑色が濃く、食味の良い系統の選抜固定を行った。差別化販売が可能な特徴ある系統の固定を目標とする。
成果の内容・特徴
  1. 「打越一寸」から選抜固定された品種であり、本系統は平成12年度において11世代目であり、形質が固定している。
     
  2. 本品種は「打越一寸」より草丈がやや高く、有効分枝数、葉数、着莢数が多い。「秋まき栽培」「春まき栽培」が可能で収量、収穫時期ともに「打越一寸」程度である。(表1、表2)
      
  3. 本品種の種皮色は「打越一寸」より鮮やかな緑色で、ゆで豆にしても退色しない(図1)。食味はソラマメ独特の臭いが少なく、甘みが強く、粉質になりにくい。
成果の活用面・留意点
     
  1. 平成12年3月30日付けで品種登録された(第136回、No.8010)。
  2. ソラマメ独特の臭いが少ないので新しい消費層の拡大が期待される。
  3. 緑色が鮮やかでむき身販売にも適応性があると期待される。
図表1 231665-1.jpg
図表2 231665-2.jpg
図表3 231665-3.jpg
カテゴリ そらまめ 品種 良食味

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