ソルガムのロールベールラップサイレージ作業体系による収穫調製技術

タイトル ソルガムのロールベールラップサイレージ作業体系による収穫調製技術
担当機関 岩手県農業研究センター
研究期間 2000~2000
研究担当者 齋藤節男
三浦賢一郎
川畑茂樹 
発行年度 2000
要約 長大飼料作物のソルガムの収穫調製作業を牧草のロールベールラップサイレージと同様の体系で実施することが可能であった。
背景・ねらい 現在の長大飼料作物の収穫調製作業体系では限られた収穫期間中に、大量の収穫物を圃場から収納場所へ移動させなければならない。この為、収穫と運搬(収納を含む)作業が同時に行われるので複数のオペレーターが必要となっている。そこで収穫作業を通常の牧草のロールベールラップサイレージ体系と同様の体系で実施し、農作業の平準化と省力的な粗飼料生産を図る。
成果の内容・特徴
      
  1. 品種によるロールベールラップサイレージの適性については、天高は、桿径が太くロールやラップ作業に支障がでることが懸念されたが、モーアコンディショナを用いることにより、葉月、リュウジンワセ共に支障なくロールベールラップサイレージに調製された。(表1)
      
  2. ソルガム収穫時の作業能率は、収量が多く、草丈が高いので作業時間は牧草より多めにかかるが、通常の牧草のロールベールラップサイレージ作業体系で収穫が可能である。(表2)
      
  3. 黒毛和種繁殖牛のソルガムロールベールラップサイレージの採食量は、給与1時間後において葉月が最も良く、次いで天高、リュウジンワセの順であった。最終的には給与した全量が採食され、桿径が太い天高タイプのソルガムでも嗜好性は問題がない。(表3)
成果の活用面・留意点
     
  1. ソルガムにロールベールラップサイレージ体系での収穫が付け加わることにより農家の飼料作物栽培の選択の幅が広がる。
  2. 刈取はモーアコンディショナの使用が望ましい。その際の反転数は1~2回とする。ラップの巻き数は、3回巻きとする。ソルガムは、品種により特性が大きく異なるので目的や条件を考慮して品種の選択をする。
図表1 231724-1.jpg
図表2 231724-2.jpg
図表3 231724-3.jpg
カテゴリ 飼料作物 ソルガム 繁殖性改善 品種

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