タイトル | 地下水利用地中冷却によるアルスロトメリアの秋冬期増収 |
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担当機関 | 山形砂丘地農試 |
研究期間 | 1998~2001 |
研究担当者 |
佐藤 裕則 菅原 敬 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 地下水を利用した地中冷却を行い、アルストロメリアの増収効果を確認した。冷却管2本を用いた慣行の方法でも、アルストロメリアの秋冬期(9~12月)の増収には有効であるが、冷却管を4本用い籾殻マルチングした改良型は、さらに増収効果が高い。 |
キーワード | 花き、アルストロメリア、地下水、地中冷却 |
背景・ねらい | アルストロメリアを秋冬期(9~12月)に増収するためには、夏期に冷却機を用い地中を冷水循環させるのが一般的である。低コスト化を図るため、地下水を通水する地中冷却を行い、増収効果を検証する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 各冷却方法での地温(管と管との間で深さ10cm位置)は、改良型<慣行型< 無冷却の順に低い(図1、表1)。 また、改良型は地温の日変化も小さい(図2)。 2. 4品種を用い、1条植えし、定植後から10月中旬まで通水した場合の9~12月期の収 量は次のとおりであった(表2)。 (1) 改良型の収量が最も高い。 (2) 四季咲き性が弱い‘チャーム’を除き、慣行型でも初年目は増収する。 (3) しかし、慣行型では、据え置きすると、増収効果が低い。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 地下水温・水量によって冷却効果(=増収効果)が異なる。 2. 改良型は厚く籾殻を敷いていることから、かん水同時施肥を行う必要がある。 3. 改植を嫌う‘アモール’を除き、慣行型で改植すれば増収効果があり、その場合、直管間隔を20cmにするのがよい(データ略)。 4. 試算では深さ5~10m程度の浅井戸の場合、砂丘地農試方式は2万円/a、簡易方式は1万円/aの経費が必要であり、冷却機の7万円/aに比べ低コストである。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | アルストロメリア 改植 栽培技術 施肥 低コスト 品種 |