種子低温処理したトルコギキョウ苗の定植時期

タイトル 種子低温処理したトルコギキョウ苗の定植時期
担当機関 福島農試
研究期間 2000~2002
研究担当者 小林祐一
菅野 清
発行年度 2002
要約 種子低温処理したトルコギキョウ苗の定植適期は、本葉2対葉前後である。この時期に定植すると、品質が安定し、上位規格の割合が増加する。
キーワード トルコギキョウ、種子、低温処理、定植適期
背景・ねらい 近年、トルコギキョウの種子低温処理は、高温によるロゼット回避をねらいとして普及しつつある。これまで、種子低温処理した苗の定植は、活着株率や抽だい株率が高くなることから本葉1~1.5対葉程度の苗がよいとされてきた。しかし、この程度の苗は根鉢の形成が不十分で定植しにくく、切り花品質が不安定になりやすい。そこで、種子低温処理した苗の定植適期について検討する。
成果の内容・特徴 1.
種子低温処理した苗の収穫期は、定植時の葉齢が本葉0.2~2.1対葉の範囲では、葉齢が大きくなるほど早まる。また、定植時の葉齢が本葉2対葉前後の場合、収穫期は種子低温処理した苗は慣行の苗に比べ、同等からやや早まる(表1)。
2.
種子低温処理した苗の切り花品質は、定植時の葉齢が本葉0.2~2.1対葉の範囲では、葉齢が大きくなるほど切り花長が長く、花蕾数も多いなど向上する傾向にある。また、定植時の葉齢が本葉2対葉前後の場合、切り花品質は種子低温処理した苗は慣行の苗に比べ、切り花長が長く、花蕾数も多いなど向上する傾向にあり、上位規格の割合が高まる(表1、2)。
成果の活用面・留意点 1.
種子低温処理した苗で、上位規格の割合が多くなり、生産の安定が図られる。
2.
セル成型トレイは、288穴を使用する。
3.
種子低温処理は、セル成型トレイに充填した用土に充分吸水させて播種し、ポリエチレンフィルムで覆い播種直後から暗黒下10℃の冷蔵庫で35日間行う。
4.
低温処理期間中は、用土の湿潤状態を維持する。
5.
低温処理後ハウス内での育苗期間中は、最低気温15℃、最高気温25℃を目安に、加温や換気を行う。
6.
品種により種子低温処理の効果に、差がある。
図表1 231890-1.gif
図表2 231890-2.gif
カテゴリ 育苗 栽培技術 トルコギキョウ 播種 品種

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