タイトル | ガーリック粉末の添加給与による「青森シャモロック」の肉質改善 |
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担当機関 | 青森畜試 |
研究期間 | 2002~2002 |
研究担当者 |
西藤克己 有谷順子 |
発行年度 | 2002 |
要約 | ガーリック粉末を鶏育成用配合飼料に0.3%添加給与することによって「青森シャモロック」の胸肉中ビタミンB1含量は無添加飼料給与に比べ約2.5倍に増加し、色相角度は約12%低くなり、肉色が赤くなる。 |
キーワード | 鶏肉、地鶏交雑種、ガーリック粉末、ビタミンB1、肉色 |
背景・ねらい | 鶏肉の輸入量が増加するなかで、国産ならではの品質に優れた鶏肉生産が求められている。なかでも地域飼料資源を使った特徴ある鶏肉生産は飼料自給率向上、耕種と畜産の複合化および持続的な畜産物生産の観点から重要である。青森県の特産物として、ニンニクの搾り粕などからガーリック粉末が畜産用混合飼料として開発されている。すでに肉豚では給与効果が明らかにされているが、ビタミンの変化や鶏肉に対する給与効果はまだ明らかにされていない。そこで、本試験はガーリック粉末の添加給与が本県産地鶏交雑種「青森シャモロック」の発育および肉質に及ぼす影響を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. ガーリック粉末0.3%添加区の体重、飼料摂取量および腹腔内脂肪率は、対照区に比べそれぞれ2%、7%および12%増加する傾向があり、食欲および肥育促進効果がみられる。 2. 胸肉およびもも肉の色相角度は対照区に比べ12~13%有意に低く、肉色は赤の色相が強くなる(表1)。 3. 浅胸筋中ビタミンB1含量は0.146mg/100gと対照区に比べ約2.5倍増加する(表1)。 4. 剪断力価およびクッキングロスは対照区に比べそれぞれ5%増加および6%低下する傾向があり、肉が締まり、加熱時の肉汁の滲出が少なくなる。(表1)。 5. 体重1kg当たり飼料費は対照区に比べ20円(13%)高くなる(表1)。 |
成果の活用面・留意点 | 肉用鶏の発育および飼料の利用性に影響なく、特産の副産物を利用した高品質鶏肉生産の可能性が期待される。 |
図表1 | ![]() |
カテゴリ | 鶏 肉牛 にんにく 豚 |