畑地帯における大豆・小麦立毛間播種栽培の雑草管理技術

タイトル 畑地帯における大豆・小麦立毛間播種栽培の雑草管理技術
担当機関 岩手農研セ
研究期間 2001~2003
研究担当者 高橋昭喜
発行年度 2003
要約 畑地帯における大豆・小麦立毛間播種2年3作体系では、雑草管理する上で3作目大豆播種直前の中耕作業の効果が高い。
キーワード ダイズ、ムギ、立毛間播種、雑草管理、播種直前中耕
背景・ねらい 大豆・小麦立毛間播種栽培技術は、間作開始となる2作目以降に播種時の除草剤処理ができないことを主要因とする雑草多発生が普及上の問題となっていた。雑草発生密度の高い畑作地帯においては作付け回数が進むにつれ雑草害が深刻となり大幅な減収も予想されることから、麦・大豆立毛間播種栽培技術の確立のためには、雑草抑制を必須の課題として取り組んだ。
成果の内容・特徴 1.
畑地における大豆・小麦立毛間播種栽培では、1作目大豆における雑草発生量が次作以降に反映され、その後も累積的に増加する。しかし、図1の体系において立毛間で播種する直前の中耕作業を加えることにより、雑草発生量を軽減できることから除草体系を以下の通りとする。
(1)
1作目大豆
播種後土壌処理剤散布と中耕・培土2~3回は必須とし、イネ科雑草の発生が多い場合は茎葉処理剤散布を実施する。
(2)
2作目小麦
大豆1作目の培土戻しを兼ねて、播種の5~7日前に中耕を行う。大豆収穫後に茎葉兼土壌処理剤の散布が望ましいが、散布適期を逃した時は中耕作業を行う。また、越冬後は茎葉処理剤を散布し、その後も発生量が多い場合は中耕作業を行う。
(3)
3作目大豆
播種の5~7日前に中耕を行い、その後は中耕・培土2~3回の通常管理とするが、前作こぼれ麦などのイネ科雑草の発生が多い場合は茎葉処理剤散布を実施する。
2.
上記の除草体系で管理すると、特に3作目大豆播種直前中耕の効果により、最後まで雑草密度を低く抑えることができる(図2)。
3.
また、2年3作分の収量も安定して確保できる(図3)。
成果の活用面・留意点 1.
本成果は、畑地により行った結果であるが、雑草発生量の多い転換畑でも適用できる。
2.
立毛間播種栽培においては、ハイクリアランスの乗用管理機が必要であるが、上記の雑草管理作業にも利用できる。
カテゴリ 病害虫 管理技術 小麦 栽培技術 雑草 除草 除草剤 大豆 土壌処理 播種

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