イチゴ低温カット栽培に適する有望系統「砂丘S3号」

タイトル イチゴ低温カット栽培に適する有望系統「砂丘S3号」
担当機関 山形砂試
研究期間 1998~2002
研究担当者 菅原眞一
丸山康広
発行年度 2003
要約 イチゴ「砂丘S3号」は、東北寒冷地帯で行われている冬季間無加温で低温遭遇時間を制御する低温カット栽培に適応性が高い。果実特性は、宝交早生より大玉で、光沢があり、果実硬度が高く、流通性や輸送性もあり、市場調査でも有望である。
キーワード イチゴ、低温カット栽培、品種
背景・ねらい 山形県のイチゴ栽培面積のうち約6割を占める低温カット栽培に適応性のあるイチゴ新品種を開発する
成果の内容・特徴 1.
1998年に、砂丘S2号(当場育成系統:89-81-69(Albriton×Donner)×89-96-61(はるよい×盛岡20号))に北の輝(野菜茶業試験場盛岡支場育成)を交配して育成。
2.
収穫開始は、宝交早生より13日程度遅く、4月中旬(表1)
3.
果実は、円錐形で、宝交早生より大玉であるが、とちおとめより小さい。10g以上の商品果収量は、宝交早生・とちおとめより多く、奇形果も少ない(表1)。
4.
光沢や外観は、宝交早生・とちおとめより良い。果実硬度は、宝交早生より硬いが、とちおとめと同程度である。糖度は、とちおとめより高く、宝交早生と同程度~やや高い。酸度は宝交早生よりやや多く、とちおとめと同程度である(表1、表2)。
5.
うどんこ病は、宝交早生やとちおとめより強い。
6.
市場性は、外観が優れ、市場評価は高い(表3)。
成果の活用面・留意点 1.
収穫が早いと酸味が強くなるため、収穫時期に合わせて着色程度を適宜調整して収穫する。
カテゴリ いちご うどんこ病 新品種 品種 輸送

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