タイトル |
消費者のキク花束に対する嗜好性 |
担当機関 |
宮城農園研 |
研究期間 |
2004~2006 |
研究担当者 |
高橋真紀
山村真弓
相澤正樹
菅野秀忠
佐々木厚
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発行年度 |
2004 |
要約 |
消費者のキク花束に対する嗜好性は、赤・白・黄色の混色、切り花長60cm、輪ギクと小ギクの組合わせ、価格500円が好まれる傾向にある。
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背景・ねらい |
土地利用型作物として「8、9月出し露地ギク」の省力作業体系導入を試験しており、この技術が導入されれば、出荷規格に満たないキクも一定量発生することが予想される。そこで販売先の一つとして農産物直売所等が考えられるが、消費者モニターアンケートを実施し、お盆・お彼岸時期に販売するキク花束の好まれる形態を商品ニーズを明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- キクの嗜好性をコンジョイント分析手法により調査したところ(表1、表2)、相対重要度がもっとも高かったのは、「色の組合わせ」である。「切り花長」も80cmより60cmという長さが好まれている傾向である。各部分効用値の高い値から、切り花長「60cm」で価格「500円」、種類の組合わせ「輪ギク1本と小ギク3本の組み合わせ」、色は「赤・白・黄色」の混色が好まれる組合わせである。
- 農産物直売所等でキクを販売する場合、通常の市場出荷規格ではなく、60cmほどの長さで十分であり、彩りが鮮やかで小ギクが入っているものを好む傾向がある。色や輪ギク・小ギクの組合わせを考えて作付けすることが重要である。そのためには、複数品種の作付けと開花調整技術が必要とされる。
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成果の活用面・留意点 |
- 本成果は、近隣の農産物直売所等でお盆お彼岸用花束を出荷する際の基礎的知見として活用できる。
- アンケート調査は2004年11月に仙台市内在住の当研究所消費者モニターに郵送方式で実施し、有効回答234票である。
- コンジョイント分析の属性、水準は、一般的な商店の価格・商品内容を参考にする。扱う花き類は、取組んでいる課題の関係上、キク(お盆お彼岸出荷用)を想定する。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
開花調整
きく
出荷調整
省力作業体系
品種
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