四季成り性イチゴ品種「サマーキャンディ」の育成とその特性

タイトル 四季成り性イチゴ品種「サマーキャンディ」の育成とその特性
担当機関 宮城農園研
研究期間 2001~2006
研究担当者 高野岩雄
鹿野弘
発行年度 2006
要約 四季成り性イチゴ新品種「サマーキャンディ」は、「とちおとめ」×(「盛岡26号」×「サマーベリー」)の交配により選抜され、夏期高温期でも連続して出蕾し、草勢が強い。平均1果重が重く、6~9月の株当たり収量は380g程度である。
キーワード イチゴ、四季成り、新品種、サマーキャンディ
背景・ねらい イチゴは夏秋期でも業務用(ケーキ)需要が多く、そのほとんどは輸入イチゴが利用されている。実需者の国内産イチゴに対する要望は、極めて高い。
このため、寒冷地の立地条件を活かし、イチゴ端境期の需要をターゲットとした高品質な四季成り性品種の育成を目標として、四季成り性イチゴ品種の開発を行う。
成果の内容・特徴
  1. 四季成り性イチゴ新品種「サマーキャンディ」は、宮城県農業・園芸総合研究所において「M26」×「サマーベリー」から得られた四季成り性が安定しているみやぎオリジナル母本を花粉親に一季成り性イチゴ品種「とちおとめ」を子房親とし、平成12年度に交配を行い,育成・選抜した品種である。
  2. 「サマーキャンディ」は、夏期高温期でも連続して出蕾し、草勢が強い。果房着果数は9~10果程度で、平均1果重は9.1gである。6~9月の株当たり収量は381.6gで商品果率が高い(表1、表2)
  3. 果実糖度は9.3~10.5%で、酸度は1.010%(滴定酸度クエン酸換算値)で糖酸比が高く食味は良い。果実硬度は硬く、果形は円錐形、果皮色は淡赤~赤で果実揃いも良く、果実内部の空洞は無い(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 四季成り性イチゴ品種「サマーキャンディ」として品種登録を申請し、平成17年4月  1日に品種登録出願が受理された。
  2. ランナーの発生は4~6本程度で少ない。
  3. 四季成り性が強いことから、果房が連続したり、株の生育に比べ着果負担が大きいと  芽無し株となるので、適宜摘果房、摘花(果)が必要である。
図表1 232584-1.gif
図表2 232584-2.gif
図表3 232584-3.gif
カテゴリ いちご 新品種 品種 良食味

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