家畜飼料利用を目的としたブドウ搾り粕の長期保存技術

タイトル 家畜飼料利用を目的としたブドウ搾り粕の長期保存技術
担当機関 山形農総研セ
研究期間 2006~2006
研究担当者 石黒明裕
鈴木和仁
三上豊治 
発行年度 2007
要約 ブドウ搾り粕の水分を調整してサイレージ化すれば、良質な発酵状態で6 カ月は保存可能である。サイレージ保存中の一般飼料成分の変化はほとんどなく、また抗酸化能としてのフラバノール類も減少しない。
キーワード ブドウの搾り粕、サイレージ化、長期保存、抗酸化能
背景・ねらい 山形県のぶどう生産量は国内3位で、ワインやジュースの県内加工も盛んで、生産工場では搾り粕の処理に多くの経費を必要としている。このため、これら残渣物の活用方法としての飼料化の研究を試み、併せて循環型社会の形成にも資する。
成果の内容・特徴
  1. 水分調整を行い、ビニール袋(72cm×50cm×厚1mm)に密封してサイレージ化を行えば、6カ月間は発酵品質を保持できる(表1)。
  2. 米ぬかやふすまを水分調整剤として利用すると、米ぬかでは脂肪含量が高く、ふすまではNFEが高かった(表2)。
  3. フラバノール含量はブドウ粕を多く含む水分75%調整が乾物1gあたり16~28mg と高めで、6カ月間の保存期間中に消滅しない(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. サイレージ保存でぶどう搾り粕を家畜飼料に利用できる。
  2. 実際に飼料として利用する際は、水分調整剤の種類・量により一般成分が著しく異なることから、飼料分析を行う必要がある。
図表1 232697-1.gif
図表2 232697-2.gif
図表3 232697-3.gif
カテゴリ 加工 長期保存・貯蔵 ぶどう ワイン

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