タイトル |
冬切り施設バラの有望品種 |
担当機関 |
宮城県園芸試験場 |
研究期間 |
1988~1991 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 施設バラ冬切り型栽培に有望な品種は、トボネ、ローテローゼ、ルーレット、
アリアンナ、ダーリンの5品種である。
- 品種特性
- トボネ
花色はローズピンクで、花型は剣弁高心咲である。花首がやや細い。平均切花長は 65cm。樹勢が強く、耐病性も強い。
- ローテローゼ
花色は明赤色で、花型は剣弁高心咲である。葉が大きくややバランスに欠けるが、 花は大輪で花首もしっかりしている。平均切花長は60cm。樹性が強い。
- ルーレット
花色は朱赤色で、花型は剣弁高心咲である。平均切花長65cm。直立性で樹性が 強い。
- アリアンナ
花色は淡いクリームピンクで、温度により花色がやや変化する。花型は剣弁高心咲 である。側花蕾の着生が多い。平均切花長55cm。樹性は非常に強く、採花本数が 多い。
- ダーリン
花色はクリーム色で、花型は剣弁高心咲である。平均切花長65cm。樹性が強く、 採花本数が多い。
図1. 株当り採花本数と良花本数及び切花長の分布 表1. その他の品種特性 - 技術・情報の適用効果
宮城県の施設バラ冬切り型栽培は、冬季の日照条件と温度条件に比較的恵まれている ことから、寒冷地の作型としては北限となっている。この作型は、切花単価の高い 冬季出荷を目的としており、一般的に9月から収穫を始め冬期間も加温して翌年の 6月までの間に5~6回切花を続け、夏季にせん定して切り下げる。 この作型に適する品種を選定するために、ガラス温室で28品種を栽培し特性を 調査した結果、トボネなど5品種が有望とみられ、これらの品種を普及する ことによって、バラの安定生産に寄与する。
- 適用の範囲
宮城県下一円
- 普及指導上の留意点
- 品種特性を十分発揮できるように、低温期の温度は、最低気温15~18度Cに管理する。
- 施肥は作土のEC0.5~0.8mSを目安に管理する。
- べと病やうどんこ病、アブラムシやハダニなどの病害虫防除を徹底する
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
病害虫
うどんこ病
くり
出荷調整
施肥
ばら
病害虫防除
品種
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