タイトル |
簡易壮蚕飼育装置の改良 |
担当機関 |
宮城県蚕業試験場 |
研究期間 |
1988~1989 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
市販の一段飼育装置に若干の改良を加え、条払後の残紗を室外に搬出し、後片付けは 後日実施することにより、上蔟当日の労力分散が図られ、除紗及び上蔟時間の省力化が 図られる。
- 一段飼育装置の改良点
- キャスターを取り付けた2~4間分の蚕座の両側面を補強パイプで固定し、1ユニット
とする(図1)。
- 蚕室の広さに応じて数ユニットを連結金具及び連結用パイプレールにより連結・固定
して蚕座長を調節する。
- 改良後の作業行程(表1)
5齢期無除紗飼育、上蔟法は前日条払い後切断条桑育・自然上蔟または当日上払い・ 自然上蔟とし、条払い後の残紗をユニットごと室外に搬出、後片付けを後日実施する。
- 技術・情報の適用効果
技術体系を変更することにより、無改良装置で5齢期1回除紗、当日条払い自然上蔟を 実施した場合に比べ、上蔟当日の労働時間が前日条払いの場合は約85%、当日条払いの 場合は30~40%分散され、除紗及び上蔟作業時間の計では前日条払いの場合25~30%、 当日条払いの場合30~35%省力化される。
- 適用の範囲
大規模養蚕農家
- 普及指導上の留意点
- 1ユニットの蚕座長は使用蚕室、搬出場所等の条件に合わせ、2~4間の範囲で選定する。
- 5齢期無除紗飼育の場合は、特に条払い後の残蚕を少なくするため条払い前日に網入れ
する。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
カイコ
桑
省力化
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