踏込み式ハウス豚舎における駆虫と肉豚の飼料効率改善技術
タイトル
踏込み式ハウス豚舎における駆虫と肉豚の飼料効率改善技術
担当機関
青森県畜産試験場
研究期間
1987~1990
研究担当者
発行年度
1990
成果の内容・特徴
技術・情報の内容及び特徴
駆虫が必要な踏込み式ビニールハウス豚舎において、2回~3回の駆虫が寄生虫卵の
減少と、肉豚の飼料要求率の改善に有効であることが判明した。
回虫及び鞭虫を対象として駆虫及び虫卵検査を行った結果、一般豚舎では1回の駆虫で
十分な効果を示した。また、ハウスの豚舎においては駆虫の実施回数が多いほど虫卵の
検出される頭数が低下した。
消化器系臓器の病変発現状況を調査した結果、病変のほとんどが肝臓の寄生虫性
肝間質炎であった。ハウス豚舎においては2回~3回の駆虫により病変の発現する頭数が
低下する傾向がうかがわれ、2回以上の駆虫により一般豚舎と同等の効果が得られた
(表1)。
一般豚舎とハウス豚舎における肉豚の発育成績を比較検討した結果、増体と飼料の
利用性について顕著な差は認められなかったが、ハウス豚舎では飼料要求率において
1回駆虫よりも2回及び3回駆虫が有意に優れ、飼料効率の改善効果が得られた
(表2)。
技術・情報の適用効果
積雪寒冷地の農家養豚における施設費の軽減と省力管理及び駆虫の実施による飼料の
利用性の向上が期待できる。
適用の範囲
養豚農家全般
普及指導上の留意点
駆虫は導入時、以後は1ヵ月間隔で全頭確実に行う。
豚房床の発酵状態を良好に保つよう敷料の追加投入や切り返しを行う。
豚房床内の虫卵のまん延化防止のため、ハウス豚舎はオールインオールアウトを
励行し、空舎時に豚房床の交換を行う。
図表1
図表2
カテゴリ
飼料効率
豚
用語の事典として使えます。
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