タイトル |
リンゴ新品種‘メロー’ |
担当機関 |
青森県りんご試験場 |
研究期間 |
1989~2015 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1990 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 樹は、全般的にゴールデン・デリシャスに似る。結実が早く、豊産性である。
斑点落葉病の抵抗性は、ふじと同じ程度である。受粉には、つがる、ふじ、王林、 デリシャス系統が適するが、ゴールデン・デリシャスは不適当である。本種の花粉は、 ゴールデン・デリシャス、陸奥およびジョナゴールドの授粉には不適当である。
- 果実は、大きさが300g前後で、形は長円形である。色は黄色で、陽向面が淡紅色
になる。つるさびが出やすい。糖度15%前後、酸度0.40g/100ミリリットル前後で、 食味は甘い。収穫直後の硬度は、15ポンドくらいである。
- 青森県での収穫時期は、10月下旬~11月上旬で、貯蔵力は、冷蔵で3月末頃までである。
- 欠点は、つるさびがやや多いこと及び貯蔵中に油の上がることである。
表1 果実形質 表2 斑点落葉病り病程度 表3 つるさび発生率 - 技術・情報の適用効果
本種は、食味が良く、また、現在の主力品種にはない豊かな香りを持っているので、 リンゴの消費拡大に寄与すると期待される。
- 適用の範囲
青森県のリンゴ栽培地域
- 普及指導上の留意点
つるさびが出やすく、特に、側果はほぼ全果に発生するので、摘果に当たっては、必ず 中心果を残す。また、収穫が遅れると、貯蔵中に油の上がる傾向があるので、 適期収穫に努める。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
受粉
消費拡大
新品種
抵抗性
品種
良食味
りんご
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