成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 暗黒低温処理条件は、約2カ月育苗したポット苗を用い、13度Cで20日間とする。
- 「女峰」を用いて各期に暗黒低温処理を行うと、収穫開始の時期は以下の通りとなる。
 表1 暗黒低温処理開始時期と開花始期及び収穫始期 表2 商品果の月別平均一果重と総収量 図1 暗黒低温処理時期による月別収量 - 技術・情報の適用効果
- 出荷時期の前進化により高収益が期待される。
- 従来の促成作型と前進作型を組み合わせることにより、労働力の適正配分や経営規模の
拡大が図れる。
- 各作型の収穫開始期が明らかになり、産地として計画的な出荷が行える。
- 適用の範囲
南東北のイチゴ促成栽培が可能な地帯
- 普及指導上の留意点
- 採苗時期が早くなるので採苗用の親株を秋植えし、採苗時期に応じてパイプハウスや
露地でのトンネルを利用してランナー発生の促進を行う。
- 育苗は慣行のポット育苗に準ずるが、暗黒低温処理開始時に十分窒素が切れるようにする。
- 暗黒低温処理には予冷庫等を利用するが、入庫前にポットに十分灌水を行う。また、
イチゴ苗に直接冷風が当たらないように注意する。
- 定植圃場は定植時期の日射や気温に応じて、50%程度の遮光を10~30日間行う。
- 本格保温の開始は腋花房の分化を確認し、外気夜温が10度C以下になる時期から行う。
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