イチゴの暗黒低温処理による収穫時期の前進技術

タイトル イチゴの暗黒低温処理による収穫時期の前進技術
担当機関 宮城県園芸試験場
研究期間 1989~1991
研究担当者
発行年度 1990
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    1. 暗黒低温処理条件は、約2カ月育苗したポット苗を用い、13度Cで20日間とする。
    2. 「女峰」を用いて各期に暗黒低温処理を行うと、収穫開始の時期は以下の通りとなる。

    表1 暗黒低温処理開始時期と開花始期及び収穫始期
    表2 商品果の月別平均一果重と総収量
    図1 暗黒低温処理時期による月別収量
  2. 技術・情報の適用効果
    1. 出荷時期の前進化により高収益が期待される。
    2. 従来の促成作型と前進作型を組み合わせることにより、労働力の適正配分や経営規模の
      拡大が図れる。
    3. 各作型の収穫開始期が明らかになり、産地として計画的な出荷が行える。
  3. 適用の範囲
    南東北のイチゴ促成栽培が可能な地帯
  4. 普及指導上の留意点
    1. 採苗時期が早くなるので採苗用の親株を秋植えし、採苗時期に応じてパイプハウスや
      露地でのトンネルを利用してランナー発生の促進を行う。
    2. 育苗は慣行のポット育苗に準ずるが、暗黒低温処理開始時に十分窒素が切れるようにする。
    3. 暗黒低温処理には予冷庫等を利用するが、入庫前にポットに十分灌水を行う。また、
      イチゴ苗に直接冷風が当たらないように注意する。
    4. 定植圃場は定植時期の日射や気温に応じて、50%程度の遮光を10~30日間行う。
    5. 本格保温の開始は腋花房の分化を確認し、外気夜温が10度C以下になる時期から行う。

図表1 233472-1.gif
図表2 233472-2.gif
図表3 233472-3.gif
カテゴリ 育苗 いちご 経営管理 栽培技術 出荷調整

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