タイトル |
低コスト人工飼料による広食性蚕品種「あさぎり」の性状と飼育法 |
担当機関 |
宮城県蚕業試験場 |
研究期間 |
1989~1990 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1990 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
蚕糸・昆虫農業技術研究所において線形計画法を用いて開発された低コスト人工飼料と、 広食性蚕品種とを組み合せて飼育を行い、「あさぎり」の性状と飼育の要点を明らかにした。
- 技術・情報の適用効果
- 広食性蚕品種日601号×中601号(「あさぎり」)は桑葉粉末を含まないか、ごく僅か
含む低コスト人工飼料をよく摂食し、蚕児の発育は普通蚕品種と大差ない。
- 従来の人工飼料育蚕に比し、1~3齢で約1日経過が短縮し、給餌量は一般蚕品種用飼育標準より
各齢とも20%以上少なくすることができる。
- 温度調整装置付きの暖房機により保温を行えば、寒冷地で一般蚕室で飼育が可能である。
- 桑葉育移行後5齢前半の食欲は旺盛であるが、上蔟1~2日前から低下する。
- 一般品種より繭重はやや軽く、繭糸繊度が太く、繭糸長が短く、解舒率が低い傾向である。
表1 各蚕期別飼育及び繰糸成績 - 適用の範囲
県下全域
- 普及指導上の留意点
- 飼育温度を普通蚕品種向け飼育標準よりやや高くし、経過を揃えるため、就眠時の
湿度管理を適正に行う。
- 4齢飼育を一般蚕室で行う場合は、温度管理、蚕病病原隔離に十分注意する。
- 桑葉育移行後、5齢初期は十分食い込ませるようにし、上蔟前々日頃からはやや減じる。
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図表1 |
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カテゴリ |
温度管理
桑
低コスト
品種
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