タイトル |
ダイズ黒根腐病抵抗性検定法 |
担当機関 |
東北農試 |
研究期間 |
1987~1990 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1990 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
ダイズ黒根腐病抵抗性遺伝資源の探索と抵抗性素材化並びに抵抗性新品種育成の ための効率的抵抗性検定法を確立した。
- 接種源及び接種法:Czapek-Dox液体培地を加え減菌したバーミキュライト(120:200V/V)
で病原菌を1.5ヶ月以上培養すると病原性が安定し、土壌への分散も優れるので、 土壌に重量比3%加えれば確実に感染する。
- 簡易検定法:市販の透明ディスポカップ(500ミリリットル)に人口接種した土壌を詰め、
検定材料を栽植し生育中に発病度を調査する方法は、播種70日後に根及び地上部の 発病度を同時に観察・検定でき、個体別に種子を得られる (表1)。
- 圃場検定法の改良:規格5号のペーパーポットに人口接種土壌を詰め播種し、土壌水分を
高めるために水深1cm程度のプールのなかで3週間程育苗した苗を、散播した小麦の 収穫後の圃場に不耕起条件で移植すると、生育後期の地上部の発病が安定的に高まり 圃場抵抗性の品種間差を評価できる (表2)。
- 抵抗性育種素材の検出:ディスポカップ接種法等により一次選抜した抵抗性有望系統を
上記の圃場検定法で評価した所、YR-82、早銀1号、タマムスメ、Baegcheon、Tracy、 赤葵(長野)等の品種が圃場抵抗性強と判定された (表3)。
- 技術・情報の適用効果
本病に対する抵抗性育種は発病度が圃場及びポットともに安定しないために、 選抜効果が低かった。上記の手法が開発または改善されたことによって、雑種初期世代 は簡易検定法を用いて検定した後に採種し、中期世代以降は圃場抵抗性検定を組み込んで 抵抗性系統の育成を進めることが可能となったことから、育種効率の一段の進歩が 期待される。
- 適用の範囲
ダイズ黒根腐病抵抗性育種研究
- 普及指導上の留意点
小麦跡の不耕起栽培が本病の発病を促進させたが、病原菌無接種条件下での発生との 関連性は直接的には実証されていないので、注意が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育種
育苗
遺伝資源
簡易検定法
黒根腐病
新品種育成
大豆
抵抗性
抵抗性検定
播種
品種
不耕起栽培
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