タイトル |
ソラマメのインゲンマメ黄斑モザイクウイルスによるモザイク病の伝搬と防除法 |
担当機関 |
宮城県園芸試験場 |
研究期間 |
1989~1991 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- ソラマメに寄生するアブラムシ類はマメアブラムシ、モモアカアブラムシ
、エンドウヒゲナガアブラムシ、ソラマメヒゲナガアブラムシの4種見られる。
- ソラマメへのウイルスの伝搬は、畦畔のシロクローバなどからマメアブラ
ムシとエンドウヒゲナガアブラムシによって行われ、ソラマメ間のウイルス の伝搬は前記2種のほかに、モモアカアブラムシでも行われる。
- アブラムシの種類によって、登録薬剤でも感受性にかなりの差があり、
マメアブラムシは硫酸ニコチン以外の大部分の薬剤で殺虫効果が認められ、 エンドウヒゲナガアブラムシではPAP、MEP、ベンゾエピン各乳剤の効果 が認められる。しかし、モモアカアブラムシに対しては、除虫菊、ベンゾ エピン各乳剤しか効果が認められない。
- 春には発病株から隣接株へアブラムシ無翅虫の移動による感染も多くなる
ので、ウイルス病の防除には薬散によるアブラムシ類の防除の徹底と発病株 の早期抜き取りも重要である。 表1 アブラムシ類のウイルス媒介能力 図1 各種薬剤のアブラムシ類に対する殺虫効果 表2 防除方法別ウイルス発病株率
- 技術・情報の適用効果
ウイルスの伝染環やアブラムシ類に対する殺虫剤の感受性を明らかにする ことにより、効率的な防除が期待できる。
- 適用の範囲
県内一円
- 普及指導上の留意点
- ソラマメに黒ザヤを生じるウイルス病は、インゲンマメ黄斑モザイクウイルス
のえそ系またはその近縁種が原因である。
- 寄生アブラムシ類の種類を見分け、殺虫剤を選択する。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
病害虫
いんげんまめ
シカ
しそ
そらまめ
防除
薬剤
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