タイトル |
肥育牛の木質系飼料(蒸煮カラマツ)給与マニュアル |
担当機関 |
岩手県畜産試験場肉牛部 |
研究期間 |
1989~1991 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 日本短角種若齢肥育牛における木質系飼料(蒸煮カラマツ)を給与した肥育技術
マニュアルを作成した(表1)。
- 蒸煮カラマツはイナワラ等既存粗飼料と比較してエネルギー価は低いが、蒸煮カラマツ
を長期間(14~15カ月)にわたって給与しても内臓等の異常は認められず物理的効果 が期待できる。
- 蒸煮カラマツを給与した肥育牛の枝肉成績は、イナワラを給与したものと差がなく
枝肉各付に影響しない。
- 技術・情報の適用効果
蒸煮カラマツはイナワラ等の粗飼料の代替え飼料として利用可能である。特に 森林資源が豊富にあり、蒸煮カラマツを安定的に低コストで生産できる地域では 資源の有効利用、自給率の向上、牛肉の低コスト生産が期待できる。
- 適用の範囲
日本短角種肥育牛飼養地帯
- 普及指導上の留意点
蒸煮カラマツは既存粗飼料よりも嗜好性が劣るので、個体毎に十分観察しながら 飼料に慣れさせる。給与当初はイナワラまたはヘイキューブ等と少量の蒸煮カラマツを 配合飼料に混ぜて給与し、徐々に蒸煮カラマツの配合割合を増やし、2~3週間後に 二割程度になるように増量する。
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図表1 |
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カテゴリ |
低コスト
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