タイトル |
カキ形状異常発生とその発生要因 |
担当機関 |
福島県果樹試験場 |
研究期間 |
1990~1990 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1991 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
平成2年県北地方を中心に異常果が多発した。
- 異常果の症状は
- 双子果、三子果等の多子果
- 縦に深い溝が1~数本入った果実
- 果頂部が偏平になった果実の3つのタイプが見られた。
- 品種間差は本県特産のアンポ柿の原料となる「蜂屋」に多く、「平核無」では少なく、
「会津見不知」ではほとんど発生しなかった。
- 異常果の発生は県北の平坦部で多く、県北の山沿い、県中、県南では
少なかった(表1)。
- 本県で発生した異常果はハウス栽培で発生している報告があり、発芽期から開花期
にかけての高温条件、日格差が大きい条件で多発する傾向があるとしている。 異常果が多発した県北平坦部の発芽期から開花期にかけての気象条件を調査した 結果、県南など少発地域に比較し高温の日が多く(25~30度C)、日格差も 大きかった。
- 栽培面から防止策としては、実態調査から放任樹に近く樹勢が弱い樹で発生が多い
傾向が見られたので、せん定、施肥などを実施し樹勢を健全に維持する。また、種子 数の少ない果実で異常果が多かった傾向が得られた(tnaes91099-2.gif">表2、表3)。
- 技術・情報の適用効果
健全な樹勢の維持により、発芽期~開花期の高温年において異常果の発生が軽減 される。
- 適用の範囲
東北南部
- 普及指導上の留意点
特になし
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
かき
施肥
品種
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